売り物は何?

方法論は凄い大事、方法論が売り物なところにとってはそれ自体が商品だから。納期・コスト・品質に寄与するのが方法論なんで最新であるとかイケてるかはそんなに大事では無い。ま、宣伝文句にはなるけど(w。
 自分の立場は方法論を使った結果の商品を売ってるので、まず商品自体が顧客の利益に寄与するサービス(もしくは直・間接的にサービスを生む道具)になるんですか?ってのがポコって抜けないように気を付ける。只、顧客は組織である場合が多く、こちらが提供する商品が組織の全部門、全員に益するわけじゃない。
 総務系のシステムだと、人件費の削減なんてのは大昔からシステム化の動機の一つなので、顧客内での利害調整は発注してからも依然と続いたりする。例えば、人事・給与・勤務だと労組なんかがまず絡むしね。
 与件を呑み、調整を行い、仕変があり、そうこうしてるに当初の提供するサービスは御大層な薔薇色の青写真がセピア色の鼻白むものに変わっていったりもする。
 顧客のせいにするのは簡単だけど(それもあるのはお互い人間ですから)、じゃ、なんでこんなことになってしまうんだろう、と。
 ビジョンを語った後に、夢の足元(=現実)を見ないで、舵を切る戦略が無く、目標も無く、評価どころか定性化も定量化もせず(=マネジメントせず)、ってそりゃ現場に落ちてきた頃にはシステム化の意義なんて、実感の伴わないお題目にしかならんよなって。
 売りたいモノの価値、買った側にとっての目標、それが実現するまでの詳細なステップ(経営者の理念が現場の部門別目標にブレイクダウンするとこまで)ってのが無いと。
 そもそも業務システムって「使い方は貴方次第」なんて自由度の高いモノでは無いんで、大袈裟かもしれないけど、商品のサービス毎×顧客の顔毎の数だけのマネジメントは必須な筈。
 (追記)あ、顧客って言葉はお得意客って意味なんで、余り使わないほうが良いのかな。
 (更に追記)方法論に精通してる人達(メーカーの基礎研とかの)って、やっぱ優秀な人達が多いのも事実ですけどね。お話させて頂く機会なんかがあると、マジで面白くて刺激になるし、自身の研究に情熱を捧げてる姿勢には頭が下がります。
 が、方法論を使う側が理想の方法論に情熱捧げるのはどないだ?と思ふ。使う側は使った結果に身を捧げないといかんでしょ?

世直しの事を知らないんだな。革命はいつもインテリが始めるが、夢みたいな目標を持ってやるから、いつも過激な事しかやらない。しかし、革命の後では気高い革命の心だって、官僚主義と大衆に飲み込まれていくから、インテリはそれを嫌って世間からも政治からも身を引いて世捨て人になる。だったら!!

 現場でこんな人居ますよ。そういった人達を使ったり、一緒にやってかないかんので愚痴にはすまい。で、見誤らないように自戒の念を込めんと。