頭では思ってても

とどのつまりはあらゆる業種はサービス業だと思うんだよなあ。例えば、人間の三大欲に関しては凄く判り易い。

食欲に関する一例:飲食業さんのサービス
→食品を提供することにより、顧客が「空腹を満たす」、あるいは「美味しいと感じる」ことを提供する。レストランなんかは食を基盤としてインテリアや音楽といった演出で、味覚のみならず視覚や聴覚に訴える「楽しい時間を過ごす」ことを提供する。

睡眠欲に関する一例:宿泊業さんのサービス
→雨露を忍いで、冬は暖かく夏は涼しい空間を提供することにより、顧客が「快適に睡眠を行う」ことを提供する。勿論、宿泊業さんのサービスはこれに留まらないですが。寝具を販売してる小売業さんとか住宅販売業さんの提供するサービスにも含まれる?

性欲に関する一例:割愛します(w。
でも善悪やモラルは別として、古代からある産業ですよね。この業界のなんでもアリなパワーと矢継ぎ早なアイディアには感心してます。

 で、業務アプリケーションを何の為に提供するか、何をサーブするのか?ってな定義が我々も顧客も曖昧なまま納品、検収が行われる場合が多いからかもしれません。
 ERPベンダさんが経営者が顧客と明言するのは正論なのだけど、要は提供を受けた側のあらゆる立場の人間が恩恵を受けるわけではないことの裏返しである場合もありますよね。
 顧客は欲しいモノが判らない、判り難い、あるいは言語化するには曖昧過ぎることもあります。提供側がその状況に胡坐をかいてしまうと、たとえパッケージソフトであっても案件毎に提供可能なサービスの中からフィットするものについての認識が合致しないので、検収後も手離れが悪くなる場合が多いのんじゃなかろうか。
 で、結論は

海には出たけど泳げない

 なことなのかなあ。これは我々も情報システムを導入する側も、各々でソリューションを捻り出していかないと、建設業の’悪いとこだけそっくりさん’になってしまうのかもなあ。
 (追記)建築・建設業とソフトウェア開発・販売業は似て非なるというか、本来は比較対象にすべきではないと思います。父親が建築業に携わっている(設備設計士)ので一応、補足しときます。