かりゆしの唄と大阪のブルーズ

いやあー、沖縄三線もシールド付けてアンプに繋ぐんですね。生のアコギに無理矢理、ピックアップ付けて鳴らすのは幾度か見たことありますが。
 昨日は大正の沖縄居酒屋かりゆしにて呑んだ。土曜の夜はライブをやってるということで期待して行ったが素晴らしかったです。
 古酒は呑み易い残波を頼んで、様々な種類のチャンプルーをアテに満喫する。
 演者は少し桑名正博っぽいVo兼三線弾きの方と琉球の民族衣装のコーラス兼リズムの女性の方でした。
 島唄というだけあって、沖縄の各島毎に曲のバラエティが違うのかあ。所謂、民族音楽には疎いのですが、素直に格好良いな、と。で、演奏が始まってからしばらくして、気付いたことは何やら手癖が循環コードっぽい弾き方、つかブルーズなんですよ。
 アンプから出る三線の音が単音弾きのセミアコ(しかもこの楽器ってフレットレスだし)に聞こえなくも無い。戦前のブルーズみたいだわ。
 即興で英語詩を入れだした頃から確信したが、このVoの人大阪ブルーズが出自の人だと直感する。アドリブでボブ・マーリィを見事に入れる辺りで(私は)大盛り上がりになった。
 勿論、ビギンを始めとした邦楽のヒット曲もカバーしてたが、こちらもソウルフルだった。地声もマイク要らずなくらいパワーあったしね。セミアコに持ち換えた曲は完全に大阪ブルーズメンになってたけど(笑)。以前、スライダーズの対バンで見た憂歌団のステージのノリを思い出しました。
 で、ライブが終わって皆と食う、呑む、喋る。ラフテーも豆腐ともやしの炒め物もゴーヤも古酒も馬鹿ウマ。
 帰り際にVoの方に「君らロックとかファンク好きやろ?」ってお声を掛けて頂く。どうやら、私がメシ食いながら「ブーツィ・コリンズ先生とPファンクマンセー!!」って語ってたのが聴こえたみたいだった。少しお話させて頂いてから、店を立ち去って帰路に着いた土曜の夜でした。
 テクノロジー全開な音楽もプリミティブでルーツな音楽も大好きでジャンルも見境無い。表現形式は異なれど、格好良い音楽は全部、好きなんだわ。
 あ!!ミミガーと紅芋の胡麻団子を食すのを忘れてしまった。