想像力

朝から会議、客先現調、障害対応、仕切りと調整屋さん仕事に呑み込まれて一日が終わりました。我々の様な弱小零細で一から十まで顧客のシステム導入のお手伝いをさせて頂くと、もう超俗人、いえ属人的な体質になってしまいがちですが、複数の現場でスクランブルに呼び出しがかかると、もう体にフィンファンネルとかカプセル怪獣でも装備してないと対応出来ません。
 確かに、客先常駐や派遣といった業態は人数×人月で月毎に収入を見込むことも出来るので、体力の無い会社としては真っ当な選択肢だと思いますが、逆にいうと人数×人月が年度の収入のMAXだとも言えます。予算は立てやすいが、頭が見えるのもねえ・・・
 勿論、規模に応じて丸投げ外注して手数料を取ったり、中抜きをしたりすることも出来ますが、甘ちゃんのような理想論を言えば、会社の身の丈を伸ばしつつ、サイズに合った一括請負に拘ります。こうした意味では、体力も無いウチが大半をコントロール出来る案件で仕事が出来ることに対して、本当に奇特な経営者の方針に感謝です。
 そして責任も自由度もある程度、高い環境下で収益を伸ばすには、やはり私も含めて技術力の向上だけではなく、リスク管理、プロジェクト管理の能力がより、求められます。今日もドタバタして恨み言を念じながら、駆けずり回りましたが、裏を返せば、仕事の忙しさが問題では無く、こうした事態での対応を考慮する平常時での手前の想像力の欠如こそが問題です。
 村上龍ではないけど、仕事に限らず、想像力を意識しながら生きていかんとね。