「Javaプログラミングの処方箋」(ISBN:4798106976)

梅田の旭屋書店では店頭で並んでいるので購入する。まだ、パラパラと眺めているだけなんですが、「Javaの鉄則」(ISBN:489471258X)や「Javaの格言」(ISBN:4894711877)と並んで良い本かもしれない。
 スタックトレースを真面目に見ずに消しちゃう新人さんに、そっと渡してみたり(w。

多値が必要と感じたらオブジェクトが不足している。設計を見直せ

 これは共著者のartonさんがblogで言及されてた章ですね。わはは、己を省みると、クラスを責務過剰にしてしまう節が、ままあるのでボディ・ブローの様に効くな。また第四章はざっと見る限り、かなり現場に最適化されています、つか、ある意味トレンドなトピックの幕の内弁当になってたりする。非常に読み応えがありそうです。
 最後にアスペクト指向の紹介があったんですが、書籍全体の中でも毛色が違うというか、収まりが?と思ったりもしました。
 受験勉強では無いけど、皆、プログラミング言語の学習を始める時は入門書を買ってみて、サンプルを打ち込んだり、取っ掛かりを掴んだりする。次にTips系の書籍で、頻繁に使うであろう熟語を体で覚える。まあ単語帳とか熟語集みたいなもんです。
 良く店頭で見かける「〜300の奥義」とか「〜テクニック555」みたいな書籍ですね。私は「特選 とっさのJava すぐに使える頻出フレーズ300」(ISBN:4774119385)を使っています。只、ソースコード中に日本語を駆使されているのは何かの意図があるんでしょうか。
 で、ある程度、読み書きが出来るようになると、自分なりの問題意識が出てくるので、上述の書籍の様なカンフル剤が効くのかな、と思います。
 勿論、古典と理論も超大事ですけどね。といっても手が動くようにならないと実感出来なかったりするし、初心者に読めって渡して相手が悶々とされても困りますんで。
 ともあれ、今はこういった著名なライターさん達のblogもネットで閲覧出来たりするので、こぼれ話とか執筆の意図が汲み取れたりして、実はそっちが面白かったりするのだけど。

「成功事例に学ぶCRM実践手法」(ISBN:481719121X)

仕事絡みでCRM関連のガイド本やら理論本を読み散らかしているんですが、最初の一冊にピッタリかもしれません。カタカナの羅列と日経のダイジェストみたいな横文字オンパレードの入門書にはうんざりなんですが、具体的にこういったことをやるんですよってな例をExcelのワークシートを使って説明しています。
 そら、おまいが矮小化し過ぎっ!!てなことを賢い御仁に言われたりしますがね。CRMって購買履歴の分析手法とかクレーム処理とかその他いっぱい(wの個別の方法論を総称した概念だと思うので、CRMって言葉自体に大した意味は無い気もします。
 昔から、個々の手法については小売の営業さんは普通にやってると思います。そういったお仕事のやり方の均質化を行う為の錦の御旗みたいなもんだろ?ってね。
 顧客の業態や組織にとってのゴールを設定して必要な方法論を選定する、業務マニュアルも整備せんといかんし面倒なことのオンパレードなんでコンサルさんの出番となったりするんでしょう。とはいえ、下落傾向にあるといっても月単200は切らないクラスのITコンサルの方々のチームに分析で1年も入って貰うなんて中小企業には無理ですからね。
 但し、地ーー味ーーな表紙と教科書チックな文体から、初見のウケは良くないかもしれません。実は書店のITコーナーで立ち読みしていて、CMMの本の隣にあったせいで間違って手に取ったのが出会いです。これは書店側からしたらミスですが、私からしたらGJだったりします。
 P.S 単価を割ると分給500円計算なコンサルさんが居られるって噂を聞いたのですが、凄いな。自分が客なら、煙草休憩もお茶も許さんな(w。一時の予備校人気講師みたいだな。
 一定の御代は霞を食べる仙人では無いんで頂きたいとしても、成功報酬制で引き受けるとかな。既にどっかがやってると思うけど。
 以前、会計士さんと組んで、財務体質が改善したら当初契約の予算と率に従って成功報酬制な案をウチの社長が言い出して、大真面目に売り込みかけようとした時は慌てて止めたけど。
 だって外的要因によるリスクがデカ過ぎるもん。

Java PRESS

特集3の「フレームワークとRSS4J活用テクニック」(※章の扉にミスプリが・・・)がなかなか、面白かったです。ECサイト用のフレームワークを開発するといったシナリオでサンプルを紹介しています。実装はワークフローエンジンにOSWorkflow、O/RマッパーにHibernate全文検索Jakarta Lucene+Sen、キャッシュにOSCache、Struts+EJBのセッション・ビーンでぶん投げるってな構成になっているようです。
 Diに関しても言及されていて、S2やHiveMind、EJB3.0に触れられていますね。サンプルを読んで、ハマチ+S2+S2DAOに頭の中で置き換えて学習するのも面白いかもしれません。
 またRSS4J対応アプリをサーブレット+JSPで開発する記事も面白かったです。丁度、Software Designの8月号にも日食3.0+JDK5.0でRSSリーダ開発記事が掲載されいるようです。
 また皆がどっかで必ず躓く(かも?)な日本語処理の特集も興味深い。Unicode変換表を見入ってしまいました。
 ?何故にCurlが?Web+Db PRESSの記事じゃないの?