愚者を哀れむ唄
たまたまラジオから流れてた。ロッカバラードが先行シングルというのも驚かされるけど、やっぱ0.05秒で魂持っていかれるなあ。
ミックの声も全盛期の色艶は無いし、かってロックンロールの発明だったオープンGに代表される才気走ったキースのセンスも今は褪せたのかもしれない。
ジャガー・リチャーズのクレジットが2005年現在のポップミュージックの最先端なわけじゃないし、そこまで人材不足だとは思わん。
が、曲が流れた瞬間に水戸黄門の印籠ばりのマンネリを超えた記号性には、到底、抗うことは出来ん。
何よりもロックバンド最古にして且つ、未だスタジアムを満杯にするだけの商業的なポテンシャルを持っているというのは単純に凄いことだ。株式会社ローリング・ストーンズと揶揄するのは褒め言葉だろ?そこいらの会社とやらの寿命はとっくに超えてんだからさ。
僕はストーンズ黄金期をリアルタイムで知らない世代だ。それでも、あの皺くちゃの顔と豹柄のロングコートでテレキャスを持ったキースを見た瞬間に問答無用でノックアウトされた。
ルー御大にしろ、ボウイ先生にしろ還暦を超えるであろう年齢のおっさん達が、年相応の落ち着きを持たずに、尚もギラギラしてるのは、なんだか妙に希望が持てるのは他者依存し過ぎなんだろうか?
少なくとも、クラ○トンやス○ィングに諸手を挙げて感動出来るような、賢い大人にはなりたくないな。
(追記)Kinksは活動しているとは言わないので、最古とは言わんだろう。