R.E.M.@愛知県芸術劇場大ホール(2005/3/17)

一昨年のクリムゾン以来の名古屋へのライブ観戦遠征、まあ、大阪もそうなんだけど、R.E.M.をキャパ2500程度のホールで見れるとは・・・。
 前日の武道館を諸事情により、行けなくなった怨念を晴らすべく、一路、尾張路へ。会場で大阪組やら東京組の友人と落ち合って、気付け代わりににビール飲んで会場へと向かう。座席は9列目の上手なのでピーターが正面に見える位置。
 セットリストは武道館の一曲目が’I Took Your Name’だったことから、予想した通り、’Finest Worksong'の地を這うようなボトムとリフでスタート♪
 相変わらず、チンドン屋さんの様なジャケットのマイク・ミルズ、只の地味なオッサンにしか見えないピーター・バック、そして、「貴方、それじゃアダムス・ファミリーですから」なMr. Incredibleなメイクのマイケル・スタイプを10年振りに見て、少し涙目に・・・、もうビルは居ないけどね。
 立て続けに’The Wake-Up Bomb’、’Animal’と五臓六腑に染み渡るヘヴィ級3連発な曲郡で早くも大興奮。実は’Animal’については、スタジオ盤のどっち付かずなアプローチが好きでは無かったのだが、ライブでのストロング・スタイルなバンド・アレンジで一気に好きになってしまった。
 そもそもが「Monster」期の楽曲なので、やっぱ、ギンギンのギターバンドなアレンジが実に似合うのよ。
 そして、我らがQ-Tip参加の昨年度最高のプロテスト・ソングである’The Outsiders’!!確かに、他のR.E.M.の作品に参加してるKRS-Oneも素晴らしいラッパーなんだけど、演歌まがいのチリメンギターと悲壮感のあるキーボードにQ-Tipのクールなライムがドンピシャでハマったアルバムのハイライト・トラックなので、どうライブで再現するかが実に興味深かったんだなあ。これは、ラップのMCをマイケル自らが披露、これはこれでぎこちなさと性急さが異様に格好良いロックになってるんだ。
 また、まさか、生で聞けるとは・・・の’Maps And Legends’や’Country Feedback’でオールド・ファンも昇天したのだろうけど、同時に新作からの楽曲が実に瑞々しくてグレイトだからこそ映えてるのだよなあ、と納得するやら感心するやらの新旧のバランスが取れた緩急自在のセットリストなのよ。
 加えて、大阪同様にライブ中に最も盛り上がったのが’Orange Crush'だというのも素敵な事だった。失礼ながら、「盛り上がらない」、「客が入らない」、「会場の規模が小さい」と’3無い都市’のロック鬼門の地だった名古屋において、この曲で大盛り上がり大会になったことは非常に嬉しいというか、「オジサンはこんな日が来るのを待ってたんだよ」としみじみしてしまった(w。
 洋楽のミュージシャンの名古屋飛ばしが恒常的だったのも、少しはマシになるのかな?まあ、当日券は出てたけど(^^;