三人揃えば文殊の知恵

原作は知らなかったのだけど、テレビ大阪テレビ東京だな)で放送された「新幹線をつくった男たち」を観た。
 実際には2時間半で語りきれないくらいに数多のメンバー、魑魅魍魎なステークホルダー、途方も無い与件で国家的なプロジェクトを清濁併せ呑んで5年でやってのけてしまったんだろう。
 矮小化かもしれないけど、頑固で初志貫徹で胆力のある経営者(十河信二)、有能な技術者兼マネージャー(島秀雄)、泥仕事を厭わない実務者(大石重成)が夢物語を軌道に乗せるまでを描いてました。
 航空輸送や自動車の普及による鉄道の斜陽化が世論だった時期に鼻で笑われるようなプランを実行に落とし込むプロセスはきっと、正攻法も寝技も、それこそありとあらゆる手段と実現しようとする意志で落とし込んだんでしょう。
 いや、半径5mな頭の自分は王様、右大臣、左大臣は企業の最小単位というか必須ユニットだよなとか余計なこと考えてたけど。
 現実の瑣末な、けど自分にとっては大事な問題でさ、シニカルになってる場合じゃないよって、プロジェクトX見た後のオサーンみたいに鼓舞させられました。
 新幹線の父と言われる第四代国鉄総裁の十河信二ですが、同じく四国出身の吉田茂元総理となんか同じ匂いがするんだわ。郷里に派手な錦を飾るというより志を残すって感じかな。
 新居浜の出身だそうですが、母方の実家の近所なので機会があれば旧生家跡でも見にいこうかな。
 そうそう、今度、東京駅の19番ホームの十河信二ゆかりのレリーフを見てみよう、今まで全然知らなんだ。
 (追記)ググってみると、旧生家は取り壊されて保育園になってるみたい。