「C#によるコンポーネントプログラミング」(ISBN:4274065340)

積読シリーズの消化作業です。
 本屋で見かけた時は、「Delphiコンポーネント設計&開発 完全開発」(ISBN:4844317466)みたいな、濃厚な本かと思ってたんですが、逆に良い意味で、Windows Formを使った開発に取り組む際のとっかかりの手引きになる本でした。
 言語の文法とデータベースアクセスを、さっと覚えた後は、こうした本を読んで、何かを作ってみると大体、.NetでのC/S型のアプリを開発する手順が飲み込めるんじゃないでしょうか。
 .Netのベータ発表の時の勢いに比べると、C#ってVB.Netに押されて書店の棚見ても、寂しい限りです。
 まあ、実案件でも、きっとVB.NETが多いんでしょう。
 協力会社のメンバーさん達と一緒に仕事する時に、どうしてもC#未経験な方々がアサインされる機会が多いんですが、Webとか書籍で勉強しといてねって話になって、洋書を敬遠されると選択肢がほとんどありません。入門書となるともう、Javaと比較すると連邦とジオンの国力くらいの差です。
 で、上記の他に自分で読んでみて、良いなと思った入門書は
(1)「標準C#.NETプログラミング1」(ISBN:4798101117)
(2)「標準C#.NETプログラミング2」(ISBN:4798101125)
(3)「VisualC#.NETによる実践データベースプログラミング」(ISBN:4774116211)
(4)「Visual C#.NETプログラミング入門」(ISBN:4756140912)
(5)「Visual C#.NETによるWebプログラミング入門」(ISBN:4756141560)
(6)「これからはじめる.NET Framework .NETリモーティング編」(ISBN:4798005800)
 でした、まあ、(6)については.NETリモーティングについて、他にまとまった分量のチュートリアルが他に無いんですけどね。
 (4)、(5)は同じ著者の方の本ですが、去年のASP.NETの案件の時はチームの皆に、読んどいて貰いました。特に(5)は他の入門書で、入力データの検証について言及されていない点だけでも価値があります。個人的に欲を言えば、スマートクライアントについて触れている書籍が、出版当時は無かったので「ASP.NET編」と「スマートクライアント&Webサービス編」の2部構成だと良かったんですけどね。私はこの本とMSのAPサーバー・カンファレンスでの資料で勉強させて頂きました。
 また、VBでのC/Sから移行する人には、(1)でざっくり文法を覚えて貰って、(3)でデータベースアクセスの雰囲気を掴んで貰うのが良いかなと思いました。